私の母は忙しい。

朝起きて朝食、昼のお弁当、夜ごはんの仕込み(日によっては仕上げまで)と洗濯物を干してから会社に行きます。通勤時間や昼休みの空き時間はいつも読書か勉強をしていて、スペイン語は十数年ずっと継続して学んでいます。もちろん私達子ども4人の面倒をみながら。

最近は弟も実家から巣立ち、お弁当を作る回数も量も減ったようですが、以前PTAの責任があったりした中でも教会での奉仕もいつも怠らず、本当にパワフルで睡眠不足で倒れないかな?なんて思ったこともしばしばありました。

今月は日本に里帰りに来ていて先週末から母と2人で旅行を楽しんでいるところです。7年前にも親子2人でパリを旅したことがあります。

当時は働きはじめて2年目の私と妻、母、会社員…etc多くの肩書きをもつ母。
忙しい母を独占しての旅、初めてのヨーロッパ、全くわからないフランス語、フランス文化。私の経験値をあげてくれる出来事ばかりでした。そして母の英語・スペイン語力に頼りきった旅でした。母が一緒じゃなかったらどうなっていたことやら‥

嫁いで家事が始まって今では更に母への尊敬の気持ちが増しました。温泉にゆったりとつかりながらの会話は内容は普段とあまり変わらないけれど特別な時間でした。

どんなに忙しくても、体調を崩していても、怒らせてしまった時でも母はそういった理由でご飯作りを放棄したことは一度もありませんでした。

十年近く前に、何かあって(ここは忘れてしまいました。確か弟の反抗期だったような‥)母が怒っていた夜も既に仕込まれていたメニューのほかに育ち盛りの弟達にむけた一品も作り始め、私はすこしびっくりしたのを覚えています。

何故びっくりしたかというと、私だったら家事をしたくなくなるような会話が聞こえてきたからだったと思うのですが、そのことを尋ねてみたら「それとこれとは別。ごはん作りはみんなが成人するまで私の義務だから。」と返ってきました。

母の血が私にも通っているはずなのに、未熟な私にとっては目から鱗の発想でした。

そんな母の芯がとてもかっこいいと思います。

ありきたりな言葉ですが、お母さんいつもどうもありがとう。


(父にも感謝していますがそれはまた別の機会に)
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