「私は全ての時間が、自分の時間だと思ってるよ」

そう言われた時、思わず涙が溢れました。
大学を卒業して、すぐ結婚して、子供ができて…仕事は終電間近で家に帰る日々。
数少ない休みの日には、落ち着く間もなく子供の世話や、地域のボランティア活動への参加、流れるような時間の中で、自分を後回しにして「あれもやらなきゃならない」「これもやらなきゃいけない」… なんだか自分自身を見失ったみたい。
ある日の仕事帰り、職場の先輩達に誘われ居酒屋 へ。 「これも、行かなきゃならない」なんて思いながらの参加に、出てくる言葉も愚痴ばかり。
「仕事に、子育てに、空いた時間は別の何かを頼まれたり、やらなきゃいけないことが出てきたり…自分の時間なんて全く無いんです。それが何だか窮屈 で…」
聞いてくれるだけでよかったんです。 (私は飲みませんが)飲んで騒いでいる先輩達には自分の思いは100パーセント伝わらないだろうと思っていましたし、何かアドバイスを貰おうなんて期待すらしていませんでしたから。
ただ、口を開くことで、今の自分が頑張ってるんだって認識したかったんです。

「俺は、そう思わない」
突然、職場で信頼している1人の先輩がそう言いま した。
「休みの日、子供が泣いた時はこう考えるんだ。こ れからの時間、子供のせいでこの時間を使うのか。 子供のために自分がこの時間を使うのか。俺は選んでるんだよ。」
「自分で選んだ時間は、自分の責任だから。誰かのせいじゃない。だから後悔もしない。俺は24時間全てが自分の時間だと思っているよ」
…言葉って本当に不思議ですね。
自分が望んで与えられた環境を、いつしか誰かのせいにしていたり。
望んでいない環境でも、それをどう過ごすかは自分で選ぶことができるんだって。
その日から全ての時間が、自分の時間へと変わりました。
それを気づかせてくれたのは、そう言った記憶すらない泥酔いの先輩の一言です。
自分で選んで過ごす仕事も子育ても…家族を幸せにする大切なレシピなのかも☆彡



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