子供は親のありのままの姿に影響されている
我が家の子供達は学校から帰ってくると家のいろんな所でカバンを適当に投げ捨てる。その度に私は、「カバンを片付けなさーい!」と注意するのだけど、 やはり次の日、私の言ったことをまた忘れて同じことを繰り返す。
あらゆる注意と説明をしても効果がなかった。 優しく言ってみたり、怒ってみたり、カバンを片付ける場所を便利にしてみたりしたけれども、それでも効果がなかった。
ある日、息子が不満そうにカバンを戻していたので、「怒らないから、今の気持ちを素直に話してみなさい」と言ってみると、彼は勇気を出してつぶやいた。「ママのカバンも廊下にあるよ 」と。
すると、もう一人の息子が立ち上って「台所にもママのカバンがあるんだよ!」と言って別のカバンを指で指した。
「テレビの部屋の床にも、ベッドの上にもあるんよ!」と長女も訴えたてきた。
そして締めに、末っ子が「前トイレにもママのカバン置いてあったの見たー!」と大きな声で教えてくれた。(笑)
しまったな〜と思った。毎日「カバンを片付けなさい!」としかっているのにも関わらず、誰よりもたくさんのカバンをそこら中に置き去りにしているのがママだったという情けないエピソード。
なかなかママの言うことが聞けない引き金になっていたのは、まさかのママの悪いお手本だったのね・・・なるほど。
今回学んだこと
それは、子供って親の言葉よりも親の生き方を吸収して育っているという事実。
親の教えよりも、親の話し方、振る舞い方、物事への反応や態度の方が子供にインパクトを与えている。親の生き様が何よりもの教育なのだ。
実際に私が自分のカバンを頑張って片付ける姿を見せるようになってからは、子供達も自然にカバンを元の場所に置く努力が見られたのだった。
親としていちばん大切なことは、
子どもになにを言うかではありません。
また、心の中で何をおもっているかでもありません。
子どもと一緒に何をするか、なのです。
親の価値観は、行動によって子どもに伝わるのです。―ドロシー・ロー・ノルト
やっぱりお手本って一番パワフルなものだ。
詩の紹介
自分自身の人生の生き方は、子供の今の人生と将来に計り知れない影響を与えている。そして、親が子供とどう接するかで子供の育ちも、性格も大きく変わる。
責任の重さが少し怖いけれども 、親としての自分を考え直すことで、きっとたくさんの発見と問題解決や導きもあるに違いない。
子供を愛している、子供を幸せにしたい!と思うあなたに今日は、ドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の詩をぜひ読んでみて欲しい。完璧な親になれる人はいないし、完璧になる必要もない。でも、子供に良い影響を与えることのできる親にはなりたいもの。
どんな親になればいいのかという知恵がたっぷり詰まった詩をどうぞ。題名は『子は親の鏡』
『子は親の鏡』日本語訳
本の紹介
『子は親の鏡』を気に入られた方には、この19行の詩をテーマにした『子どもが育つ魔法の言葉』とういうシリーズの本もおすすめ。
『子は親の鏡』原語(英語)
『子は親の鏡』ポルトガル語訳