一番星への願い事

うぉ!きれいだ!
窓辺に駆け寄ってシャッターを切り始めた次男。
その騒ぎに釣られて寄ってきた兄、弟、妹。


子どもら4人、アパート5階にある我が家の窓辺に並んで
沈んだ夕日に染まった空を眺めてる。


「おっ!一番星だ!」
「へへ、オレ、もう願い事したし。」
「そっちも写真に撮ってよ」
「うわぁ、すごくきれいだぁ」


数カ月まえ、
我が家は11年住んだアメリカから日本に帰国。
急激な環境の変化で
子どもたちの顔に涙のない日はなかったのです。
無邪気で、憂いがなくて、
解放感にあふれてて、心から笑っている顔を見たのは
すごく久しぶりのように思います。


いつもなら、床に放り投げたカバンから
しょうがなく宿題を出してくる次男が、
今日は、窓の外の美しい景色に気がついてくれました。


彼らの背後でカウチに座って
4人の背中を見ながら、
そんな会話を聞いているうちに、
ものすごく幸せで満たされた気分になってきたのです。
彼らの存在も、語る言葉も、
夕日も、一緒にいる時間も、
このまま止まってくれたらいいのに。
宝石のように貴重に思える瞬間でした。


毎日、この子たちのために頑張ってきてよかった。
明日からも頑張れる、って思いました。
神様って、なんて粋で素敵なプレゼントをくださるんだろうって。


その時ふと頭をよぎったことが。


『イエス・キリストって、
こういう気持ちで頑張れたんだろうか。』


キリストの経験したことは、誰にもまねできないことですが、
あんなひどい屈辱と肉体の痛みを我慢するほど
わたしたちを愛してくださっていたのかな。


夕日を見てその美しさに感動しているわたしたちを
天から眺めて微笑みながら
「彼らのために堪えてよかった」
と思ってくださっているのだろうか、なんて。


2016年も終わりに近づいているこの時期。
わたしたちの幸せを願って
神様が送ってくださったイエス・キリストのことを
考えずにはいられません。


キリストのことをまだよく知らない人にも
感じて欲しいなぁ。
この特別で、素晴らしい気持ちを。


それが飛ぶネコの一番星への願い事です。

 

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