新しい出逢いの季節ですね。
もう素敵な出会いがありましたか?
入学式も新学期もとっくの昔に終わった人生に
出逢いなんて。。。とお考えの方。
飛ぶネコもまったくもって
そのような環境で人生を送っておりますが、
いいえ、まだまだ、
恵まれてたくさんの出会いを経験しているのです。
飛ぶネコには、特別な友人がいます。
今月100歳になるおばあちゃんです。
彼女とは、畑仕事を通してお知り合いになりました。
うちの裏庭にこしらえた小さな畑。
水やりや草取りのため畑に出ると、
大抵、おばあちゃんも彼女の裏庭の畑に顔を出していて、
ふたりで野菜たちの生長ぶりをあれこれ語り合いながら
世間話に花を咲かせるようになったのがきっかけで、
友情にも実を結びました。
100歳の今でも一人暮らしをするおばあちゃん。
「腰が悪くなって、なんにもできないよ。」とは言うものの、
そうやって、畑の世話から身の回りのことを
自分でこなしている姿を見ると、
彼女から生命力なるものを感じて
こちらにもエネルギーがみなぎってきます。
おばあちゃんの家には、たくさんの人が頻繁に訪れます。
お元気とは言っても、
一人暮らしのおばあちゃんのことが気になって、
親切にも何かできることはないかと訪ねてくる人たちです。
おばあちゃんから
「うちへあそびにいらっしゃい」
とお誘いが来ることもあります。
訪ねてみると、巻物を開くかのように
一世紀にわたる経験を披露してくれます。
教科書に書かれていない歴史、まさに、本物です。
さて、おばあちゃんにはどんな秘密があって、
人生をこんなにもエンジョイしているのでしょう。
実は、おばあちゃんには教会という
安心できるコミュニティーがあります。
飛ぶネコにもあるんです。このコミュニティ。
そこでは、10か20、あるいは30、年齢が上の先輩方と
肩を並べて語り合う機会があります。
先輩方の知恵に耳を傾ければ、
何事でも上手くできるように感じます。
親しくしてもらっている若い子たちもいます。
小学生から30代までの乙女たち。
プラス、小学生から大学生までの男児たち。
彼らから放たれる若さのしぶきを浴びれば
自信とやる気を伸ばす魔法をかけられたように感じます。
教会では、下は新生児から、
上は、80代、90代、
はたまた、裏庭のおばあちゃんのように
100歳の長寿の方までが集まり、
多世代にわたる交流があります。
新生児を抱える新米ママに近寄って赤ちゃんを抱き
ママがちょっと一息つけるように配慮してくれる
子育ての終わったお母さんたち。
キャハキャハと楽しそうな声を上げて
廊下を行き交う2、3歳児を
目を細めて見つめるおじいちゃん、おばあちゃんの優しい目。
子どもたちから見れば、
曽祖父母にあたる年齢の人たちです!!!
思春期で多感な青少年に
頼れる先輩となってくれる大学生のお兄さん、お姉さん、
親身になって相談に乗ってくれる若いお父さん世代。
あげればきりがないですが、
現代の社会ではあまり遭遇しない
素敵な出会いがたくさんあります。
先日も、世界中にいる末日聖徒の
女性たちを対象に開かれた集会がありました。
8歳以上の女性たちがソルトレイクのカンファレンスセンターと
テレビやインターネットの前に集まって
数人からお話を聴くという集会でした。
81歳のおばあちゃんが、14歳から15歳の
少女たちを教えるクラスの先生に選ばれ、
異世代の女性たちが仲睦まじく交わる様子が紹介された時、
飛ぶネコと100歳のおばあちゃんのような素敵な関係が
他でも育まれているのを知って、
顔をほころばせました。
信仰を同じくしていますが、
もちろん、馬が合わない人もいます。
ですが、最近感じることは、
人と交わることに
つらさがなくなってきたなぁということ。
若い頃は、自分と違うところにすぐ目がいって
イライラを感じることが多かったように思います。
年の功もあるとは思いますが、
お互いを尊重し合いながら
付き合うことができるようになってきたのには、
教会を通して、様々な年代の人々と接することが
大きく影響していると感じるのです。
なんといっても、やはり、最大の恩恵は
イエス・キリストの教えから受けているといってよいでしょう。
キリストがわたしたちの弱さ、苦痛、苦難、試練、病までも
ご自分の身に受けて、赦してくださった
(アルマ書7章11-12節)おかげで、
自分が犯した失敗、失態にくじけることなく
何度でもやり直し、上手になっていこうと思えます。
素敵な出会いが友情という実を結び、
いろんな世代の人と交わることで
新たな自分をも発見できる。
教会は、飛ぶネコにとってそんな場所になっています。