思い通りにならなくても自分らしくあれ 第3弾―弱さを強さに変える力

常日頃、女子力というか母力向上につながるものは身に付けたい、
と、思っている飛ぶネコですが、わたくし、手作りデザート系のものは大の苦手です。


なぜって、いちいち材料を計るのが面倒で。
ボウルやら、なべやら、何種類もの計量スプーンやカップをいっぱい使った後の片付けが面倒で。
つまり、ずぼらな性格のわたしには、性に合わないらしいのです。


そんな飛ぶネコの人生に、
半強制的なお菓子作りの機会がやってきました。


夫が学生をしている飛ぶネコ一家。
4人いる子どもの誕生日ごとにケーキを買う予算がありません。
じゃ、ケーキはどうするのかな? となった時、作るしかなかったのです。


人生初のケーキは、箱に入っているケーキミックスで。
混ぜればいいだけのはずが、ウレタンのようなスポンジになっていました(笑)。


「貧乏なせいでケーキなんかを作る羽目に」とか、
「いちいち計量スプーンを使って計るなんてことをやっている暇はわたしにはないのよ!」
という悪態をつくことはしょっちゅうでした。


そんな失敗とヒステリーと格闘しながら毎年5台(主人の分も)のケーキを焼き続けて数年、
なんと、こんなわたしでも
家族以外の人に食べていただけるようなケーキが焼けるようになってきたのです。


ずぼらさから脱皮するには数年かかりましたが
計量スプーンや計りを使う慎重さ、
粉を3回ふるいにかける手間を省かない忍耐、
失敗してもやりなおせる前向きな姿勢
という、自分に足りない要素を向上する絶好の機会となったのでした。


お菓子作りに全く興味のなかった飛ぶネコ。
お金を払えばおいしいケーキに手が届く環境にいれば
このスキルを得ることは間違いなくなかったでしょう。
それを思うと、貧乏で良かった、と思えるてくるものです。


しかも、卵白を泡立てればフワフワケーキになるという発見を一番最初にした人はすごいなぁと言う驚きが、
どうすれば最高のメレンゲを作れるかを極めるところまでレベルアップし、
インターネットで調べたり、道具を吟味してみたりなんてこともするようになってきました。
日本語には職人芸という言葉がありますが、
職人芸は訓練と道具にかかっている、なんていう哲学を唱えるまでに(笑)。


飛ぶネコの今年のテーマは「思い通りにならなくても自分らしくあれ」。
自分の苦手に挑戦することがこのテーマを網羅していたっていうことに
最近気づかされたことが、嬉しい発見なのでした。

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