会話は幸せのレシピ

飛ぶネコが面白いと感じているアメリカの文化。
それは、同じ空間を共有する人が気さくに会話を交わすこと。

地下鉄での場面。
向かいの席に座っている人が誰にという訳でもなく、
自分の身に起こったことを大声で話し始めます。
それに、こちらの席の人が応じます。
この人たち、どう見ても知り合いではなさそうだし、
偶然一緒の車両に乗り合わせただけ。
それなのに、会話が弾んでいくのです。
やがて、その車両にいた全員に笑いの渦が伝染していきます。

会話、コミュニケーションという分野に劣等感のある飛ぶネコには
非常にショッキングな光景でした。
この国でこの人たちとうまくやっていくには、会話がキーであり、
自分の苦手を嫌でも克服しなければならないと悟ったからです。

それ以来、スーパーのレジ、銀行のカウンター、駐車場、
エレベーター、レストラン。。。。。
様々な場面で会話をもちかけられてきました。
にもかかわらず、
店員さん:”How are you?”
飛ぶネコ:”I am good.”
店員さん:”Have a good day.”
飛ぶネコ:”Thank you.”
程度の会話しかできないでいる飛ぶネコ。

アメリカに暮らして11年になりますが、
未だにレジの店員さんに話しかけられると
ドキドキしてしまいます。
“I am good.” という返答で会話が終了すると思っていたのに、
“Did you have anything good today?” 何かいいことあった?
なんて追加質問を投げかけられると
“??????(*゚∀゚)” とあたふたです。

なぜ、アメリカ人のように粋な会話ができないんだろうなぁ、
この人たちは、あんなに楽しそうに何を話しているんだろう、
そんなことを考えていた時、この記事に出逢いました。
飛ぶネコが会話を成立させることのできない理由は、
店員さんの言葉が、社交辞令であって、
こちらの本音の反応を期待しているわけじゃないのだから、
という思い込みがあるからなんです。

会話=相手に関心を抱くこと=尊重
なるほど。こういう考えであれば、積極的に会話をしたくなりますね。
周りの人と穏やかに交わって暮らす(モロナイ7章4節
そんな素敵な文化がアメリカには根づいているようです。

 cashier-job-interview
お手本に倣って、早速会話を一歩進めてみました。
店員さん:「今日は何かいいことありましたか?」
飛ぶネコ:「今日は、朝食と昼食を文句を言わずにつくりました。
夏休みで1日3食、家族6人分の食事を作るのは、結構大変なものですから。」
店員さん:「それはすごいですね。」
飛ぶネコ:「達成感ありました。」
店員さん:「そうだと思いますよ。じゃ、これ、ご褒美に!」
(と、レジにあったペロペロキャンディーをくれました!!!) 
おまけまでついて、飛ぶネコは笑顔でホクホク。
今日、一人の人を尊重できた、という思いは、気持ちのいいものです。
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