夏休みの収穫 5カ月の夏休みが結んだ実は?

道端にたくさんのコスモスが咲いています。
「秋桜」と書くこの花を見ると、
肌に少し寒いと感じる季節を実感します。


飛ぶネコ家族はこの夏、12年住んだアメリカを離れて
故郷である日本へ帰ってきました。
と言っても、飛ぶネコにとっては故郷ですが、
子どもたちには、異国の地であったようです。
彼らの身体には日本人の血が流れてはいますが、
幼いころから培ってきたものが、
必ずしも、彼らに流れる血統と一致してはいなかったのを
経験しているようです。


そんな彼らが日本の社会に徐々に順応できるように、
特別な夏休みをとりました。
アメリカは5月の末に学校が終わり、
その後、6月、7月、8月と約3カ月の夏休みがあります。
我が家の子どもたちは、それプラス2カ月の夏休みを過ごしました。
5カ月に及ぶ夏休みは、一生に一度。
今後もそんな長期休暇をもらえることはないでしょう。


1日中、テレビでアニメを見る彼らに、
果たして、これでいいのか?という疑問が頭をもたげましたが、
「日本語を学んでいる」と言われ、
野球選手やお笑い芸人の名前を読めるようになった、
と喜んでいる息子たちに、
「よく頑張った」という、三歩(「岳」より)がよく使う言葉を
投げかけてやりました(笑)。
しかし、意外と、その他にも収穫はあったのです。


物を作ったり、絵を描いたりすることが好きな三男。
彼は折り紙でオリジナルの作品を完成させました。


部屋にこもり、何かをしていた次男。
好きな歌をビートボックスで歌い、録音していました。
メロディーとパーカッションのパートを
同時に口で演奏できる彼。
編集ゼロの楽曲のできあがりは、
もしかしたら、ユーチューバ―としてデビューできるかも、
と思わせる才能を垣間見せてくれたのですが、
恥ずかしがり屋の本人の希望で
ここでみなさんに披露できないのが残念です。


数学、暗記物が得意の長男。
携帯アプリでやった計算、日本地図ゲームで、
ランキング上位に食い込みました。
特に、帰国間もない彼が日本地図を制覇できたのには
称賛を与えたいです。


これまで、スポーツ活動や学校の宿題で忙しかった彼ら。
この長期休暇で、普段見せない一面を見せてくれました。
そんな彼らの功績を見ていたら、
何かを生み出すには余裕のある生活が必要かもしれない、
と考えさせられました。


考える余裕
考えていることを形にする余裕
そういうことができる時間の余裕
その余裕を作り出そうという心の余裕


人生に必要な大事なことを教わって
この夏休みはまんざら悪くもなかったと、及第点をあげました。

 

 

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